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基本のき

レンタルサーバーのバックアップ、サーバー任せで本当に大丈夫?

📅 2025年6月2日 👤 サーバー選び.jp 編集部 👀 2 views

バックアップって、地味ですよね。普段は何の役にも立たないし、誰にも褒められない。なのに無いと致命傷になる。保険みたいなものです。

「うちのレンタルサーバーは自動バックアップ付き!」と言われると安心しますが、その中身を本当に確認したことはありますか?編集部が運営支援している会社で、過去に「バックアップあるはずだったのに復元できなかった」事件が複数あって、その経験から書いておきます。

主要レンタルサーバーの自動バックアップ事情

サーバー 自動バックアップ 保存期間 復元
エックスサーバー あり(無料) 14日分 復元は別途料金(機能による)
ConoHa WING あり(無料) 14日分 管理画面から無料復元可
ロリポップ あり(無料・上位プラン) 7日分 管理画面から無料
さくらのレンタルサーバ あり(無料) 8日分 管理画面から無料
mixhost あり(無料) 14日分 cPanel から無料

数字は時期によって変わることがあるので、必ず公式で最新情報を確認してください。

ここで注意。「あり」と書かれていても、復元の使い勝手は会社ごとに大きく違います。たとえば、

  • 復元をかけると現在のサイトが上書きされる(差分復元できない)
  • 復元のたびに数百円〜数千円の手数料が発生する
  • 特定の1ファイルだけ戻したい、という細かい操作ができない

復元前提だと、いざというときに「思ったのと違う」となりがちです。

サーバー任せで足りないシーン

自動バックアップが用意されているのに、なぜ自分で取る必要があるのか。具体例をいくつか。

1. WordPress の更新で画面が真っ白になった

→ サーバーのバックアップは「日次」が普通です。朝に更新してお昼に気づいた場合、昼までの編集分は失われます。

2. ハッキング被害でサイトが改ざんされた

→ 改ざんされたことに気づかないまま数日経つと、バックアップ自体が改ざん版に置き換わってしまう可能性があります。気づいたときに過去のバックアップが正常版を保っている保証はありません。

3. サーバー会社が倒産した

→ レアケースですが、ゼロではないです。海外の中堅ホスティングが突然サービスを終了したケースは過去にも何例かあります。自分の手元にデータがなければ詰みます。

4. サーバーを乗り換えたい

→ 自社が保管しているバックアップを、別会社にそのまま渡すことはできません。乗り換え時には結局自分でエクスポートが必要です。

自分で取るバックアップ:基本の3パターン

パターンA:WordPress プラグインで自動化

UpdraftPlus、BackWPup、All-in-One WP Migration あたりが定番。週1回〜日次でクラウド(Google Drive、Dropbox など)に自動アップロードできます。設定は最初の30分で終わり、あとは放置でOK。個人ブログレベルならこれで十分。

パターンB:FTP + データベースエクスポートを手動で

サイトを「触ったタイミング」で取る派。WordPress 管理画面の「ツール → エクスポート」で記事データを XML で吐いて、FTP で wp-content フォルダを丸ごとダウンロード。慣れれば15分。

パターンC:サーバーのスナップショット機能

VPS や上位プランで使える、サーバー全体の丸コピー機能。月額数百円の追加で取れる会社もあります。一番安心ですが個人ブログにはオーバースペックかもしれません。

編集部のおすすめは、パターンA を基本にして、大きな変更の前にだけ B を手動で追加 という運用。これで95%の事故をカバーできます。

バックアップから「戻せた経験」を作っておく

実は最大のポイントは、バックアップを取ることより 「戻し方を一度試しておく」 ことだと思っています。

「いざというときに戻せばいい」と思っていても、本番で初めて復元作業をやると操作ミスで余計に壊すことが本当に多いです。テスト用の別ドメイン(ローカル環境でもOK)を用意して、

  1. バックアップを取る
  2. データを少し書き換える
  3. バックアップから戻す
  4. 元通りになっていることを確認

これを1回でも経験しておくと、いざというときの落ち着きが全然違います。

何日分残しておけば足りる?

筆者の経験的には:

  • 最低 7日分(日次)
  • 大きな更新前は別途手動で1個確保
  • 月1回は手動で完全バックアップを別ストレージに

これくらいあれば、まず詰みません。あまりにも保管期間を長く取ると、ストレージ代がかさむのと、いざ何を戻すか選ぶときに迷うので、ほどほどに。

ありがちな勘違いに釘を刺しておく

「サーバー会社にバックアップがあるから、自分は何もしなくていい」 → さっき書いた通り、足りません。

「Google Search Console にデータが残っているから記事は戻せる」 → Search Console は検索結果のキャッシュであって、サイトデータではないです。戻せません。

「Wayback Machine(インターネットアーカイブ)に残っているから安心」 → クロールされていないページは残っていません。当てにしてはダメです。

バックアップは、自分で取って、自分で戻せる状態にしておく。これに尽きます。

よくある質問

Q. UpdraftPlus の無料版で十分ですか?
A. 個人ブログなら無料版でほぼ完結します。プレミアム版はマルチサイト対応や増分バックアップなど、運用規模が大きくなったら検討する機能が中心です。
Q. バックアップファイルはどこに保存するのがいい?
A. サーバー上に置いておくと、サーバー自体が壊れたときに一緒に失われます。Google Drive、Dropbox、Amazon S3 など外部クラウドに保存するのが定石。複数の場所に分散できればなお安心です。
Q. 画像だけ大量なんですが、毎回バックアップを取ると重くて遅いです
A. 増分バックアップ(差分だけ取る)が使えるプラグインを選びましょう。UpdraftPlus プレミアム、BackWPup の有料版などが対応しています。

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