ドメインの移管(他社へ引っ越し)が地味にめんどくさい話と、その手順
「ドメイン代が他社のほうが安いから乗り換えたい」「サーバーと一緒に管理したい」など、ドメインを別会社に移したくなる場面があります。
これ、サーバー移行とは別物の作業で、「ドメイン移管(Transfer)」と呼ばれます。普段は意識しない作業なので、初めての方は手順で詰まりがち。
このページで、つまずきやすいポイントを含めて手順を整理します。
移管 ≠ ネームサーバー変更
最初に紛らわしい区別を1個。
- ネームサーバー変更 … ドメインの管理は今の会社のまま、参照先のサーバーだけ変える
- ドメイン移管 … ドメインの管理会社そのものを引っ越す
例えば「お名前.com で取ったドメインを、ConoHa WING のサーバーで使う」だけならネームサーバー変更で済みます。これは数十分で終わる軽い作業。
一方、「お名前.com から ConoHa の管理に移したい」のが移管です。これがちょっと面倒。
なぜ移管が面倒なのか
複数の確認ステップが入るからです。簡単に書くと:
- 現在のドメイン会社で「ロック解除」する
- 「AuthCode(認証コード)」を取得する
- 新しいドメイン会社に「移管申請」を出して、AuthCode を入力
- 新しい会社が現在の会社に「この人本当に移したいの?」と確認
- メールが届いて、承認のリンクをクリック
- 5〜7日後、移管完了
メールでの確認ステップが多いのと、英語のメールが来ることがあるのが詰まりポイントです。
ステップごとに詳しく
ステップ1:ドメインの「ロック」を解除
現在の管理画面にログインして、ドメイン詳細ページを開きます。「移管ロック」「Transfer Lock」「Auth Lock」などの項目があるはずなので、これをオフにします。
セキュリティ機能として標準で ON になっていることが多いので、見落とさないように。
ステップ2:AuthCode(認証コード)を取得
同じ画面、または近くに「AuthCode を取得する」「認証コードを表示」みたいなボタンがあります。クリックすると、メールでコードが届いたり、画面に表示されたりします。
形式は aB3#xY9!@kP2$ みたいなランダムな20文字前後の文字列。これをコピーしておきます。
ステップ3:新しい会社で移管申請
移管先(例:ムームードメイン、ValueDomain、Cloudflare など)にログインして、「ドメイン移管」のメニューを探します。
- 移管したいドメイン名を入力
- AuthCode を貼り付ける
- 移管料金を支払う(1年分の更新料に相当することが多い)
申請するとすぐ確認メールが届きます。
ステップ4:承認のメールが届く(2通)
ここからが面倒。2通のメールが来ます。
- 新しい会社からの「移管申請を受け付けました」 → ここに承認リンクがある場合は、クリックして承認
- 元の会社からの「本当に移管していいですか?」 → これにも承認、または「不承認(キャンセル)」を返す
特に2通目は英語でくることがあって、見落としがち。スパムフォルダに振り分けられることもあるので、念のためチェック。
ドメイン契約時の連絡先メールアドレスに届くので、契約時のメアドが古くて使えなくなっていると、ここで詰みます。事前に「Whois 情報を最新の連絡可能なメアド」に更新しておくのが安全。
ステップ5:あとは待つ
承認が済んだら、5〜7日くらいで自動的に移管完了します。完了通知メールが届きます。
この間、ドメインは普通に使えています(サイトもメールも止まりません)。
注意点を箇条書きで
- 取得直後60日間は移管できない … ICANN のルールで、新規取得から60日間は移管ロック。新規取得後すぐに別会社へ移したい、はできません
- 更新直前は避けたほうがいい … 移管申請のタイミングで、現在の契約期間に1年が加算される(料金は新会社に払う)ので、契約期限ぎりぎりだと万が一失敗したときに失効する危険
- Whois 情報を最新にする … メール届かないと詰みます
- DNS 設定は基本的に引き継がれない … 移管完了後、新しい会社で DNS レコード(A・MX 等)を再設定する必要があります。これを忘れるとサイトもメールも止まる
- 属性ドメイン(.co.jp 等)の移管は別ルール … 法人確認が必要なため、汎用
.jpや.comより手順が複雑
特に「DNS 設定の引き継ぎ漏れ」は事故の代表格。移管申請する前に、現在の DNS レコードのスクリーンショットを撮っておきましょう。
「Cloudflare に移管すると安い」って本当?
最近は Cloudflare Registrar が「原価ベース」でドメインを提供していて、.com で年12ドル弱(約1,800円)など、業界でも安い部類です。更新料も上がりません。
ただし注意点:
- 日本語サポートはほぼなし(英語のみ)
- 一部の TLD は扱っていない(
.jp対応はあり) - 移管後の DNS は Cloudflare で管理することになる
英語に抵抗がなく、SOX系で固めたい上級者には魅力的。初心者は無理せず国内の管理会社で十分です。
結論
移管は「やればできる」けど「ぱっと終わらない」作業。
- メール承認ステップを見落とさない
- DNS 設定を事前にメモる
- 余裕を持ったタイミングで(契約期限の2か月前くらい)
このあたりを守れば事故りません。逆に言うと、ドメイン代の数百円差で慌てて移管するのは割に合わないことも多い。手間と節約額を天秤にかけて判断してください。
よくある質問
Q. 移管中はサイトやメールが止まりますか?
Q. 移管が失敗するパターンって?
Q. 移管したことで料金が二重に発生しませんか?
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