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WordPress入門

Cloudways と Kinsta、どっちを選ぶ?海外マネージドWordPress を日本から使う前に

📅 2026年7月15日 👤 サーバー選び.jp 編集部 👀 6 views

結論:日本語のサイトなら、国内サービスの方が安く済むことが多い

先に身も蓋もない結論を書きます。「日本語のサイトを、日本語のサポート付きで、なるべく安く動かしたい」だけなら、海外のマネージドWordPressを選ぶ理由はあまりありません。

2026年7月時点の最安プランを並べると、こうなります。

サービス 月額 日本語サポート 無料お試し
wpX Speed(国内) 2,200円 あり(電話も) 14日
Cloudways $11(約1,780円) なし 3日
Kinsta $35(約5,670円) あり 初月無料
Shifter(国内) $40(約6,480円) あり 7日+無料枠

表だけ見ると Cloudways が最安です。ただ、この $11 には日本のサイトにとって見過ごせない条件が付いています。順番に見ていきます。

Cloudways の $11 プランには、東京がありません

これが一番大事なところです。

Cloudways は「マネージドWordPress」といっても、他社とは仕組みが少し違います。DigitalOcean・AWS・Google Cloud といったインフラを自分で選び、その上のサーバー管理だけを Cloudways に任せるという形です。

そして最安の $11 は、DigitalOcean を選んだときの料金です。ここに落とし穴があります。

DigitalOcean は、アジアにバンガロール(インド)とシンガポールしか拠点を持っていません。東京リージョンが存在しないのです。

つまり日本向けのサイトで $11 プランを契約すると、サーバーの置き場所は実質シンガポールになります。CDN を併用すれば画像やCSSは近くから配信できますが、WordPress の管理画面の操作や、カートのようにその都度サーバーとやりとりする処理は、どうしても距離の影響を受けます。

東京に置きたい場合は Google Cloud を選ぶことになり、そのときは $11 のプランは使えません(Google Cloud は別料金体系です)。「Cloudways は月1,780円から」という数字だけを持ち帰ると、話が違うということになりかねません。

一方 Kinsta は Google Cloud が土台で、東京リージョンを2017年から提供しています(大阪もあります)。$35 という価格には、この立地も含まれていると考えると、見え方が変わってきます。

ドル建ての料金は、何もしなくても値上がりします

もう一つ、海外サービスで見落とされがちなのが為替です。

Kinsta の $35 は、去年も今年も $35 のままです。しかし、日本円で払う金額は変わります。

  • $1 = 130円のとき → 約4,550円
  • $1 = 162円のとき(2026年7月) → 約5,670円

サービス側は1円も値上げしていないのに、日本のユーザーから見ると1,000円以上値上がりしているわけです。円安が進めば、差はさらに開きます。

しかも実際の請求は、決済するクレジットカード会社のレートに、海外事務手数料(だいたい1.6〜2.2%)が乗ります。表示価格より少し高くなると思っておくと安全です。

その点、国内サービスの「月額2,200円」は、来年も2,200円です。地味ですが、長く運用するほど効いてきます。

それでも海外を選ぶ理由があるとしたら

とはいえ、海外勢がはっきり優れている場面もあります。

Cloudways:インフラを選びたい・使った分だけ払いたい

Cloudways の面白さは、土台のインフラを自分で選べる自由度と、時間課金です。検証用にサーバーを立てて3日で消せば、その3日分しか請求されません。「1か月分まるごと」ではないので、試すコストがとても低い。

3日間の無料お試しもクレジットカード登録が不要です。2022年に DigitalOcean が買収しているので、運営母体も安定しています。

ただし、サーバーのサイズ選びも増強も自分の判断です。管理画面もサポートも英語のみで、日本語窓口はありません。夜中に500エラーが出たとき、英語のチャットで状況を説明することになります。それが平気かどうかが分かれ目です。

Kinsta:速度とサポートにお金を払う

Kinsta は表示速度の評価が高く、日本語サポートがあり、東京リージョンも選べます。初月無料なので、自分のサイトを実際に載せて確かめられます。

海外からも読まれるサイトや、表示速度が売上に直結するビジネスサイトなら、月5,670円は高い買い物ではありません。逆に、個人ブログで月5,670円を払い続ける理由を見つけるのは、正直むずかしいと思います。

どう選べばいいか

整理すると、こうなります。

  • 日本語サポートが欲しい・国内向けのサイトwpX Speed(月2,200円)
  • 速度とサポートに投資したい・海外読者もいるKinsta(東京あり)
  • 英語が平気・インフラを選びたい・短期の検証に使いたいCloudways
  • 静的サイト化で徹底的に速く・堅くしたいShifter

「海外だから優れている」ということはありません。日本語で運用するサイトなら、国内サービスが素直な選択です。 その上で、上に挙げたような理由がはっきりあるときだけ海外を検討する、という順番にすると失敗しにくいはずです。

なお、この記事の料金はすべて2026年7月時点のものです。ドル建てのサービスは為替で実質価格が動きますので、契約前に公式サイトで最新の金額を確認してください。

よくある質問

Q. Cloudways は日本語で使えますか?
A. 管理画面もサポートも英語のみです(2026年7月時点)。ブラウザの翻訳機能である程度は読めますが、トラブル時のやりとりは英語になります。日本語サポートが必要なら Kinsta か、wpX Speed などの国内サービスを選んでください。
Q. Cloudways の最安プランでも、日本から速く表示できますか?
A. 最安の $11 プランは DigitalOcean を土台にしていますが、DigitalOcean は東京にデータセンターを持っていません(アジアはバンガロールとシンガポールのみ)。CDN で静的ファイルは近くから配信できますが、管理画面の操作など毎回サーバーとやりとりする処理は距離の影響を受けます。東京に置きたい場合は Google Cloud のプランを選ぶことになり、$11 では使えません。
Q. ドル建ての料金は、いつの為替レートで請求されますか?
A. 決済するクレジットカード会社のレートで、請求時に円換算されます。多くのカードでは海外事務手数料(1.6〜2.2%程度)が上乗せされるため、表示価格より少し高くなると考えておくと安全です。円安が進むと、サービス側が値上げしなくても支払額は増えていきます。

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