本文へスキップ
VPS入門

VPSの初期設定、SSH接続とファイアウォールの基本

📅 2026年3月29日 👤 サーバー選び.jp 編集部 👀 2 views

VPS を契約すると、まず「Linuxサーバーが手元にある」状態になります。共用レンタルサーバーと違い、自分で初期設定をしないと、安全に使えません。

このページでは、初心者向けに、VPS の初期設定で必ずやっておきたい3つを整理します。

なぜ初期設定が必要?

VPS 契約直後の状態:

  • root ユーザー(管理者)で SSH 接続可能 → セキュリティ的にリスク
  • ファイアウォール無設定 → 全ポートが世界中に開放されている
  • パッケージが古い → セキュリティパッチが未適用

これらを放置すると、契約直後から攻撃を受け始めます。「不正ログイン試行が1日1万件」というのも珍しくない。

最初の30分で、最低限の安全対策をしておきましょう。

ステップ1:SSH で接続する

Windows の場合

  • Windows 10/11:PowerShell の ssh コマンドで OK
  • 古い Windows:Tera Term や PuTTY をダウンロード

接続コマンド(PowerShell の例):

ssh root@xxx.xxx.xxx.xxx

xxx.xxx.xxx.xxx は VPS の IP アドレス。

初回接続時:

  • 「Are you sure you want to continue connecting? (yes/no)」 → yes
  • パスワード入力(VPS 契約時に決めたもの)

これで Linux のコマンドラインに入れます。

Mac の場合

  • ターミナルを開く
  • ssh root@xxx.xxx.xxx.xxx で接続

ステップ2:ユーザー追加と root の SSH 無効化

root で日常運用すると、誤操作で OS を壊すリスクが大きいです。一般ユーザーを作って、必要なときだけ管理者権限に昇格する形にします。

一般ユーザー作成(例:user1)

adduser user1

パスワードを設定するように聞かれます。入力。

管理者権限の付与(sudo グループに追加)

gpasswd -a user1 sudo

または:

usermod -aG sudo user1

これで user1sudo を使って管理者操作が可能に。

root の SSH 接続を無効化

/etc/ssh/sshd_config を編集:

nano /etc/ssh/sshd_config

該当行を:

PermitRootLogin no

に変更。SSH を再起動:

systemctl restart sshd

これで、root では SSH 接続できなくなります。user1 でログインして、必要なときに sudo で管理。

ステップ3:SSH 鍵認証への切替

パスワードでの SSH 接続は、ブルートフォース攻撃のリスクがあります。「公開鍵認証」に切り替えるのが安全。

鍵ペアの作成(ローカル PC で)

PowerShell や ターミナルで:

ssh-keygen -t ed25519

保存場所はデフォルトの ~/.ssh/id_ed25519 でOK。パスフレーズは設定しても、しなくてもよい(設定する方が安全)。

これで id_ed25519(秘密鍵)と id_ed25519.pub(公開鍵)の2ファイルが作成。

公開鍵を VPS に登録

VPS の user1 ユーザーで:

mkdir -p ~/.ssh
chmod 700 ~/.ssh
nano ~/.ssh/authorized_keys

authorized_keys に、ローカルの公開鍵(id_ed25519.pub)の中身を貼り付け。

権限設定:

chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys

パスワード認証を無効化

/etc/ssh/sshd_config で:

PasswordAuthentication no

SSH 再起動:

sudo systemctl restart sshd

これで、公開鍵を持っている人しか SSH 接続できなくなります。

ステップ4:ファイアウォールの設定

Linux 標準の ファイアウォール ufw を使います。

ufw のインストール

(Ubuntu の場合、最初から入っている)

sudo apt install ufw

必要なポートだけ開ける

sudo ufw allow 22/tcp    # SSH
sudo ufw allow 80/tcp    # HTTP
sudo ufw allow 443/tcp   # HTTPS

Minecraft サーバーなら 25565 も:

sudo ufw allow 25565/tcp

ufw を有効化

sudo ufw enable

「SSH 接続が切れる可能性がありますが続けますか?」と聞かれるので yes。

状態確認:

sudo ufw status

ステップ5:パッケージの更新

最新のセキュリティパッチを適用:

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

これは定期的に(月1回程度)実行してください。

ステップ6:fail2ban の導入(任意)

不正ログイン試行を自動でブロックしてくれるツール。

sudo apt install fail2ban

デフォルト設定でも、SSH への大量試行を自動ブロックしてくれます。

結論

VPS 契約直後の初期設定:

  1. 一般ユーザー追加 + root の SSH 無効化
  2. SSH 鍵認証への切替
  3. ファイアウォール(ufw)設定
  4. パッケージの最新化
  5. fail2ban 導入(任意)

これだけで、最低限の安全性が確保できます。

VPS は自由度が高い分、自己責任の領域も大きい。慣れるまでは「設定する手順を全部メモする」「変更前にスナップショット」など、保険を厚めに。

よくある質問

Q. SSH で接続できなくなってしまいました
A. 一番多いのが、SSH 設定変更後の再起動時に接続切れ。VPS の管理画面から「コンソール」(直接ターミナルアクセス)で接続して、設定を戻すのが定石です。
Q. ファイアウォールを設定するとサーバーが見えなくなる?
A. 必要なポート(80、443等)を開けないと、サイトが表示されなくなります。設定時は注意して、必要なポートだけ開けてください。
Q. VPS の初期設定、毎回これだけ?
A. これらは最低限。本格運用なら、ログ監視、バックアップ、SSL証明書、Webサーバー設定なども。Linux 知識が要求されます。

あなたに合うサーバーを見つけるなら

記事を読んでも迷う方は、3分の診断ツールで1〜2社に絞り込めます。

▶ 無料で診断をはじめる

5つの質問に答えるだけ / 登録不要