ブルートフォース攻撃(不正ログイン試行)から WordPress を守る方法
「ログイン試行アラート」のメールが毎日届く、見覚えのない IP アドレスから何百回もログイン試行が…
これがブルートフォース攻撃(Brute Force Attack)です。WordPress を運用していると、ほぼ全員が経験する厄介な攻撃。
このページでは、ブルートフォースから WordPress(または管理画面のあるサーバー)を守る方法を、具体的に5つ整理します。
ブルートフォース攻撃とは
「総当たり攻撃」のこと。攻撃者が、ありとあらゆるパスワードを片っ端から試して、管理画面に侵入しようとする攻撃です。
- admin / admin
- admin / password
- admin / 123456
- admin / qwerty
…と機械的に何百万通りを試行。多くは自動化されたボットによる攻撃で、世界中のサイトに同時に襲いかかります。
なぜ WordPress が狙われやすい?
WordPress は世界中のサイトの 40%を占めるシェア。攻撃者にとっては「成功率が高いターゲット」。
- 管理画面のURLが固定(
/wp-admin/または/wp-login.php) - 初期ユーザー名が「admin」のサイトが多い
- 脆弱なパスワードを使っている人も多い
これらの「定型」を狙って、自動攻撃が掛けられる。
対策1:強固なパスワード
最も基本的だが最も効く対策。
良いパスワードの条件:
- 12文字以上
- 英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ
- 辞書にない言葉
- 他のサイトと使い回さない
例:xK9$mP2vL!nQ7bE
パスワードマネージャー(1Password、Bitwarden、LastPass 等)を使えば、複雑なパスワードを覚える必要なし。事業をやるなら導入を強く推奨。
対策2:管理画面のURLを変更
WordPress のデフォルト管理画面URL /wp-admin/ を変更すれば、攻撃者は「どこから攻めればいいか」がそもそも分からなくなります。
SiteGuard WP Plugin(国産)を導入:
- プラグインを有効化
- 「ログインページ変更」をオン
- 任意のURLを設定(例:
/login_secret/) - 設定変更後、新URL でログイン
ただし、URL を忘れると自分も入れなくなります。メモを残しておく。
対策3:ログイン試行回数の制限
短時間に複数回のログイン失敗があった IP を、自動的に一時ブロック。
プラグインで実装:
- SiteGuard WP Plugin:ログイン失敗時の遅延、IP ブロック
- Limit Login Attempts Reloaded:回数制限プラグイン
- Wordfence Security:総合セキュリティ、ブルートフォース対策含む
これらを入れるだけで、攻撃の99%は自動防御できます。
対策4:二段階認証(2FA)
パスワードに加えて、別の認証要素を要求する仕組み。
- パスワード + 6桁のコード(Google Authenticator)
- パスワード + SMS で届くコード
- パスワード + メールで届くコード
万が一パスワードが流出しても、追加要素が攻撃者の手元にないので、ログインできません。
WordPress なら:
- Wordfence Login Security:無料、2FA 対応
- Two-Factor:WordPress 公式の2FAプラグイン
サーバー側のコントロールパネルでも、二段階認証を有効化してください(別記事 server-security-basics 参照)。
対策5:CAPTCHA(人間判定)
ボットを排除する仕組み:
- reCAPTCHA(Google提供)
- hCaptcha
- SiteGuard WP Plugin のピクセル認証(画像を選ぶタイプ)
これらをログイン画面に入れると、ボットによる自動攻撃は無理になります。
「Contact Form 7 + reCAPTCHA」「SiteGuard のピクセル認証」あたりが、設定もシンプルで初心者向け。
攻撃の実例
編集部の運用サイトで、1日のログイン試行数(ピーク時):
- 12,000回 / 日(SiteGuard 導入前)
- 400回 / 日(SiteGuard + 管理画面URL変更 + 2FA 後)
劇的に減ります。残った400回も、全てログインに失敗。
万が一、侵入されたら
すでに侵入された場合の対処:
- 全パスワードを変更(WordPress、サーバー、データベース、メール、SFTP)
- WordPress のユーザー一覧を確認、不審なユーザーを削除
- プラグイン・テーマを最新化
- バックアップから復元(被害が大きい場合)
- サーバー会社のサポートに相談
侵入された後の対応より、未然防止のほうが100倍楽。事前対策を。
まとめチェックリスト
WordPress を守るには:
- 強固なパスワード(12文字以上、複雑)
- 管理画面URLの変更(SiteGuard)
- ログイン試行回数制限
- 二段階認証(2FA)
- CAPTCHA でボット排除
- 定期的なソフトウェア更新
- バックアップ(万が一の保険)
これらを全部やれば、ほぼ完璧。半分でも、攻撃の99%は防御できます。
セキュリティ対策は「やりすぎ」がない領域。手厚すぎることはありません。
よくある質問
Q. ログイン試行アラートが多すぎて、メールがスパム状態です
Q. 海外からのアクセスを全部止めたい
Q. 友達の WordPress も同じ対策で?
あなたに合うサーバーを見つけるなら
記事を読んでも迷う方は、3分の診断ツールで1〜2社に絞り込めます。
5つの質問に答えるだけ / 登録不要