レンタルサーバーのセキュリティ基本、何を見て選ぶか
ウェブサイトを長期運用すると、必ず一度はセキュリティの問題に直面します。
- スパムコメントが大量に投稿される
- お問い合わせフォームに大量の不正送信
- 管理画面への不正ログイン試行
- サイトが改ざんされる
これらを完全に防ぐのは難しいですが、サーバー側で標準装備している機能を活用すれば、被害は最小化できます。
このページでは、レンタルサーバー選びでセキュリティ観点で何を見るべきか、整理します。
セキュリティ標準装備のチェック項目
レンタルサーバー契約時、確認したい項目:
- WAF(Web Application Firewall)
- 改ざん検知
- 無料SSL + 自動更新
- 自動バックアップ
- 二段階認証(管理画面ログイン時)
- IP制限(管理画面アクセス)
これらが標準装備で、追加料金なしのサーバーが安心です。
WAF とは何か
WAF(Web Application Firewall)は、Web アプリケーションへの不正なリクエストを自動的に検知・遮断する仕組み。
- SQL インジェクション(データベースを不正操作)
- クロスサイトスクリプティング(XSS)
- ブルートフォース攻撃(管理画面への大量ログイン試行)
これらを WAF が前段で防ぎます。WAFがあるかないかで、攻撃に対する防御力が大きく違います。
主要レンタルサーバーの WAF 対応:
- エックスサーバー:標準装備
- ConoHa WING:標準装備
- ロリポップ:上位プランで装備
- mixhost:標準装備
- さくらインターネット:標準装備
WAF 無いプランはほぼ無くなっていますが、念のため契約前に確認を。
改ざん検知
サーバー上のファイルが書き換えられたとき、自動で通知してくれる機能。
「改ざん」というのは、悪意のあるコード(マルウェア、フィッシング用ページ等)を、サイトのファイルに勝手に追加されること。気づかないと数か月放置することも。
主要サーバーは、改ざん検知を標準装備しているか、有料オプションで提供。
例:
- ConoHa WING:WordPress セキュリティ強化(標準装備)
- エックスサーバー:WordPress テーマ・プラグインの脆弱性スキャン(標準装備)
自動バックアップ
侵入されてサイトが壊された場合の「最終防衛ライン」。
サーバー側で過去7〜14日分のバックアップを自動保管していて、復元が無料 or 安価で可能なサーバーが安心。
別記事 backup-basics wp-backup も合わせて読むと、バックアップ周りの理解が深まります。
SSL 自動化
無料SSL(Let's Encrypt)を 自動で発行・更新 してくれる機能。
90日ごとに更新が必要な SSL を、サーバー側で自動更新してくれるので、ユーザーは設定後に意識せず安全な通信を維持できます。
主要サーバーは全て自動更新対応。「無料SSL あり」と書かれていても、自動更新か手動更新かを確認すると安全。
二段階認証
サーバーの管理画面(コントロールパネル)へのログイン時に、パスワードに加えて、
- メールに送られる6桁のコード
- Google Authenticator アプリのコード
- SMS のコード
を要求する仕組み。万が一パスワードが流出しても、攻撃者は管理画面に入れません。
主要サーバーは対応:
- エックスサーバー:SMS 認証
- ConoHa WING:メール認証 or Google Authenticator
- mixhost:メール認証
ぜひ有効化を。設定は1分で終わります。
IP 制限
管理画面アクセスを、特定の IP アドレスからのみ許可する設定。
「自宅と会社からだけ管理画面にアクセスしたい」場合に有効。世界中からのアクセス試行を物理的に拒否できます。
ただし、固定 IP が必要(モバイル環境では難しい)。法人や、固定回線で運用する場合の選択肢。
攻撃の見える化
「自分のサイトが今、攻撃されている」のを知るには:
- サーバー管理画面のアクセスログ
- WordPress なら Wordfence Security プラグイン
- セキュリティ会社のサービス(法人向け)
ログを見ると、毎日100〜10,000件のログイン試行が来ていることが多いです。これを WAF や セキュリティプラグインが自動防御している、という現状を可視化すると、対策の重要性が見えます。
法人向け強化プラン
法人ユースなら、別記事 choosing-for-corporate でも触れた 法人専用プラン(エックスサーバー Business、ロリポップ エンタープライズ等)が安心。
- WAF + 改ざん検知 + 不正ログイン防御がフル装備
- 専用サポート対応
- セキュリティインシデント時の代行サービス
月額は割高ですが、セキュリティ要件が厳しい法人なら投資価値あり。
結論
レンタルサーバー選びで「セキュリティ」を判断するなら、
- WAF 標準装備
- 改ざん検知あり
- 無料SSL 自動更新
- 自動バックアップ
- 二段階認証対応
の5点を確認。これらが標準装備のサーバーなら、契約時点で最低限の防御力は確保。
あとは WordPress 側のセキュリティ対策(別記事 wp-security)を組み合わせれば、個人〜中小規模で必要な対策はだいたい揃います。
よくある質問
Q. 個人ブログでもセキュリティそんなに大事?
Q. セキュリティを強化すると、サイトが重くなりますか?
Q. もし侵入されたら、サーバー会社が補償してくれますか?
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